豊会館

北海道開拓の豪商の旧宅にみる冒険心
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 旧中山道沿いにある豊会館は、もと北海道の開拓で財を成した豪商、藤野四郎兵衛の屋敷だった。中山道沿いに「又十屋敷」と書かれた大きな看板が目につく屋敷は、藤野家が旧日枝村を去った後、昭和3年(1928)より村役場として用いられていたが、昭和43年(1968)に地元の夏原太市、故青木捨二郎らの有識者および事業に深い理解と援護を惜しまない後援者によって財団法人豊会館が設立された。当館は、明治百年記念資料館として、屋敷を保存し、地元民が収集した美術・骨董品を展示する民芸展示館も併設している。

 この屋敷は天保飢饉に見舞われていた天保7年(1836)に2代目四郎兵衛が窮民救済策として建てたもの。館近くの千樹寺観音堂と同様、いわゆる「お助け普請」だった。農家に生まれた藤野喜兵衛は、20歳の時北海道の、松前に渡り、余市に魚場を開き「又十」の商号での北海道での魚場開拓で活躍し、藤野家の基礎を築いた。やがて廻船事業にも進出し、収蔵品の一つ、松前屏風には、又十の帆柱を立てた北前船が行き交うようすが描かれている。

所:犬上郡豊郷町下枝56
時:9:00~16:00
休:月・水・金曜日、年末年始
¥:大人200円、小人(小中生)100円
TEL:0749-35-2356
P:7台
交:近江鉄道「豊郷駅」下車、徒歩7分
犬上郡豊郷町下枝56
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