滋賀県南部に位置する栗東市を含めた旧栗太郡一帯は、豊かな宗教文化が花開いた地域として知られています。
その中心の1つに、栗東市南部の金勝山に建つ金勝寺があります。金勝寺は、聖武天皇の勅願を受けた東大寺初代別当・良弁僧正(689~774)により、平城京の鬼門(東北)を守る国家鎮護の祈願寺として、奈良時代前期に開かれとされ、平安時代はじめの弘仁年間(810~24)には興福寺の僧願安によって伽藍が整備されたと伝わります。以後、興福寺にゆかりの深い寺院として、湖南から湖東にかけて大きな求心力を持った金勝寺が1つの核となり、周辺地域に「金勝寺文化圏」とも称される宗教文化が花開いていくこととなりました。
令和5年(2023)は、金勝寺を開いた僧・良弁僧正の没後1250年の記念の年(1250年御遠忌)にあたります。この展覧会では、良弁僧正1250年御遠忌によせて、収蔵資料から、栗東に花開いた宗教文化について紹介します。
【関連企画】
・展示解説会:9月18日(敬老の日)、9月23日(秋分の日)、10月9日(スポーツの日)、11月3日(文化の日)、11月23日(勤労感謝の日) いずれも14時から(1時間程度)
会期中の休館日:毎週月曜日(9月18日、10月9日を除く)、9月19日(火曜日)、10月10日(火曜日)、11月24日(金曜日)