公益財団法人日本習字教育財団が運営する「書の文化にふれる博物館」観峰館は、平成7年(1995)10月の開館から令和7年(2025)で30周年を迎えます。
そこで開館30周年を記念し、“国宝「孔侍中帖」と中国書法名品選”をテーマとして、書の世界では知らぬ者のいない書聖・王羲之(おうぎし)の書風を伝える国宝「孔侍中帖(こうじちゅうじょう)」(前田育徳会蔵 表紙画像)を中心に、重要文化財3点を含む中国書法の名品を観峰コレクションの資料とともに展観いたします。
中でも、北宋の三大家による蘇軾「行書李白仙詩」(重要文化財 大阪市立美術館所蔵)・黄庭堅「李太白憶旧遊詩巻」(藤井斉成会有鄰館蔵)・米芾「草書四帖」(重要文化財 大阪市立美術館所蔵)の3点は、ともに観峰館が所在する東近江市にゆかりのある実業家のコレクションであり、関西地域に収蔵されているにもかかわらず、そろって展示されることは稀です。また、滋賀県では初公開となります。
本展では、筆者の自然な書きぶり(卒意)が垣間見られる書作品や特定の相手を対象にして制作されたプライベートな資料などをメインに、書の魅力にせまる企画です。ぜひ書の博物館・観峰館でお楽しみください。
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