空に舞い立つ祝いの心
世界凧博物館東近江大凧会館は、世界各国の凧や日本各地の凧を約600点展示している凧の博物館であり、その中でも特に注目されるのが、100畳敷東近江大凧です。この凧は、日本最大級の大きさで、地元の文化や歴史を色濃く反映しています。東近江大凧の起源は、江戸時代の中頃にまで遡り、当時、子どもの誕生を祝って凧を揚げ始めたことがきっかけだと言われています。その後、琵琶湖からの風や広大な沖野ヶ原という地形、さらに三村の競争心が相まって、この大凧は次第に100畳敷大凧へと大型化していきました。
東近江大凧は、地域の慶祝行事や大きな出来事に合わせて揚げられてきました。1959年(昭和34年)には、上皇さまご成婚をお祝いして、100畳敷の大凧が揚げられました。この凧には、上部に鯛を二匹描き、中央に「皇」の文字、下部には「祝」の文字が大きく書かれていました。1993年(平成5年)には、現在の天皇・皇后両陛下の御成婚を祝って、20畳敷の大凧が揚げられ、「子はコウノトリのご機嫌に任せて」という意味を込めた絵が描かれました。さらに1969年(昭和44年)には、日本初の万国博覧会が大阪で開催されたことを祝して、80畳敷大凧が揚げられました。この凧の絵柄は非常にユニークで、万博のシンボルである太陽の塔が大きく描かれ、上部には「賀正」の文字があしらわれていました。

地域の行事にも大凧は登場します。1981年(昭和56年)には、滋賀で初めて開催された国民体育大会を祝って80畳敷大凧が揚げられ、昨年11月には、今年開催される国スポ・障スポの成功を祈念して、大会の愛称「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」を表現した大凧を飛揚しています。また、旧八日市市制30周年記念では、1984年(昭和59年)に220畳敷大凧が揚げられ、最大級の大きさとして注目を集めました。2005年(平成17年)には、東近江市の誕生を祝って、上部に二匹の勢いのある鯛、下部には「舞」の文字が描かれた大凧が揚げられました。この凧には「舞台(鯛)は東近江市へ」とのメッセージが込められました。市制10周年を迎えた際には、上部に貝と辰の絵で「賑」の文字を表し、下部には「潤」の文字が書かれ、「潤(うるお)いと賑(にぎ)わいのまち東近江市」の象徴として揚げられました。そして今年の2月11日には、東近江市が20周年を迎え、上部に鳳凰、下部に「祝」の文字、中央には「東近江」の文字が書かれ、「奉祝 東近江」として揚げ、20周年をお祝いすることができました。
このように、東近江大凧は国や地方の行事や歴史的な出来事を祝うために揚げられ、地域住民の想いや願いが込められています。博物館では、凧を揚げることの意味やその背後にある地域の歴史、そして凧に込められた願いを感じ取ることができますので、ぜひお越しいただき、大凧の魅力を体感してください。

東近江大凧は、地域の慶祝行事や大きな出来事に合わせて揚げられてきました。1959年(昭和34年)には、上皇さまご成婚をお祝いして、100畳敷の大凧が揚げられました。この凧には、上部に鯛を二匹描き、中央に「皇」の文字、下部には「祝」の文字が大きく書かれていました。1993年(平成5年)には、現在の天皇・皇后両陛下の御成婚を祝って、20畳敷の大凧が揚げられ、「子はコウノトリのご機嫌に任せて」という意味を込めた絵が描かれました。さらに1969年(昭和44年)には、日本初の万国博覧会が大阪で開催されたことを祝して、80畳敷大凧が揚げられました。この凧の絵柄は非常にユニークで、万博のシンボルである太陽の塔が大きく描かれ、上部には「賀正」の文字があしらわれていました。


地域の行事にも大凧は登場します。1981年(昭和56年)には、滋賀で初めて開催された国民体育大会を祝って80畳敷大凧が揚げられ、昨年11月には、今年開催される国スポ・障スポの成功を祈念して、大会の愛称「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」を表現した大凧を飛揚しています。また、旧八日市市制30周年記念では、1984年(昭和59年)に220畳敷大凧が揚げられ、最大級の大きさとして注目を集めました。2005年(平成17年)には、東近江市の誕生を祝って、上部に二匹の勢いのある鯛、下部には「舞」の文字が描かれた大凧が揚げられました。この凧には「舞台(鯛)は東近江市へ」とのメッセージが込められました。市制10周年を迎えた際には、上部に貝と辰の絵で「賑」の文字を表し、下部には「潤」の文字が書かれ、「潤(うるお)いと賑(にぎ)わいのまち東近江市」の象徴として揚げられました。そして今年の2月11日には、東近江市が20周年を迎え、上部に鳳凰、下部に「祝」の文字、中央には「東近江」の文字が書かれ、「奉祝 東近江」として揚げ、20周年をお祝いすることができました。
このように、東近江大凧は国や地方の行事や歴史的な出来事を祝うために揚げられ、地域住民の想いや願いが込められています。博物館では、凧を揚げることの意味やその背後にある地域の歴史、そして凧に込められた願いを感じ取ることができますので、ぜひお越しいただき、大凧の魅力を体感してください。

世界凧博物館東近江大凧会館 館長 鳥居勝久