世界凧博物館・東近江大凧会館

World Kite Museum  Higashiomi Oodako Hall

大空を舞う百畳敷大凧と世界の凧を一堂に展示

 東近江大凧揚げは江戸時代の中頃から受け継がれている伝統文化です。子どもの出生を祝って揚げたのが始まりと言われ、その後、大凧を揚げるのに適した広大な沖野ヶ原あったこと、琵琶湖から大凧が揚がるのに適した風が吹いてきたこと、そして野原の周りにある三つの村の「負けん気」による競争により、凧は徐々に大型化し江戸時代の終わりの1841年に100畳敷大凧が揚がり、明治15年(1882)には240畳敷大凧が揚がっています。
 この大凧の伝統と素晴らしさを知ってもらうために平成3年(1991)年に開館しました。入口を入ると日本一の大きさを誇る縦13m、横12mの100畳敷大凧が壁面いっぱいに展示されています。大凧に描かれている絵柄の特徴は「判じもん」と呼ばれ、上部に墨の濃淡で魚や鳥などの動物を描き、下部に大きく朱文字を書き、描かれた絵柄と文字を暗号解読のように組み合せて意味を持たせています。例えば、上部左右に辰の絵を描き、下部に「健」の文字を描き、併せて、「心身(辰辰) 健やか」となります。
他の凧には見ることのできないのが、絵柄の線に沿って切り抜き、風の抵抗を少なくして、揚げ糸の強度と凧のバランスを保つ「切り抜き工法」です。また、大凧ゆえに凧の縦の丸骨を外して、下から巻いて収納と運搬することができる「長巻き工法」もあり、この工法を用い、フランスやイギリスでも大凧が揚がっています。
東近江大凧会館では江戸時代から伝わる100畳敷大凧に詰められた先人たちの知恵と技術を多くの皆さんに伝えていけるように来館される皆さんに説明をしています。
 また、2階には、日本各地の郷土凧を展示した日本の凧を500点、ユニークでカラフルな世界の凧を100点展示したカイトロードがあり、凧を集めたユニークな博物館です。子ども達に大人気なのが凧作り体験で、30~60分で完成でき、世界でひとつの凧が出来上がります。(300円、要予約)

一押しポイント!
壁面いっぱいに展示されているのが百畳敷大凧。揚げるのには100人の引き手が必要になる。
ご案内
所:東近江市八日市東本町3番5号
時:9:00~17:00(ただし入館は16:30まで)
休:休館日、第4火曜日、祝日の翌日、年末年始
¥:一般:300円 小中学生:150円
TEL:0748-23-0081 FAX:0748-23-1860
P:20台 バス5台
交:近江鉄道「八日市駅」下車、徒歩約1km 近江鉄道八日市駅から大凧会館前までは、「ちょこっとバス」が運行しています。

 ホームページ

東近江市八日市東本町3-5
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