水口を眼下に収める古城山には、天正13年(1585年)羽柴秀吉の命によって中村一氏、増田長盛、長束正家が城主となった国史跡水口岡山城跡があります。
城内の最も高所に位置する曲輪(伝本丸)には現在、二つの櫓台跡が残ります。発掘調査の成果によって、これらの櫓台にはかつて瓦葺建物が建っていたことが判明しました。二つの櫓台はそれぞれの構造に違いがあり、櫓には異なる軒瓦が葺かれていたと推定されます。
今回の企画展では、発掘調査の成果を中心として、城の最も高所に築かれた二つの櫓を比較し、城の中枢部の構造の解明に迫るとともに、水口岡山城の変遷過程を明らかにしたいと考えています。ぜひご覧ください。
■期間
平成30年3月17日(土)~5月9日(水)
■開館時間
10時~17時(休館日:木・金曜日)
■場所
甲賀市水口図書館・水口歴史民俗資料館ロビー
(滋賀県甲賀市水口町水口5638)
■観覧料
無料
■主催
甲賀市教育委員会・甲賀市水口歴史民俗資料館