特集展示「村の世界 ~古絵図に見る 昔の栗東~」(12/5~2/28)栗東歴史民俗博物館

 平成13年(2001)10月に、栗太郡栗東町が栗東市となってもうすぐ20年。栗東町は、周辺の市町と合併することなく、単独で市制施行し、栗東市が誕生しましたが、一方で、栗東という名前は「栗太郡の東」に由来しています。これは、昭和29年(1954)に、栗太郡の東側にあった治田・金勝・葉山・大宝の4つの村が合併して、栗東町が誕生したことによるものです。
 地域にお招きいただいての歴史講座などで、こういった話をさせていただくと、ここまではご存じの方が多くても、「治田・金勝・葉山・大宝の各村は、明治22年(1889)にできた村で、それまでは現在の“大字(おおあざ)”が1つの村だった」という話になると、多くの方が驚かれます。
 江戸時代の栗太郡に、現在の大字単位で点在していた村むらは、規模の違いはあるものの、いずれも農業を主な生業としていました。一方で、村によって領主は異なっており、複数の領主がいる場合も多く、村が1つの地域社会を形成する単位となっていました。そして、それぞれの村は、それぞれの歴史に裏打ちされる異なった性格を持ち、多様な景観を生み出していたのです。
 特集展示「村の世界 ~古絵図に見る 昔の栗東~」では、栗東歴史民俗博物館が収蔵する多様な古絵図を通して、江戸時代の栗東地域に広がっていた村の世界を紹介します。

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