近江商人の歴史と美しい湖国の情景にふれる
鈴鹿山脈からびわ湖まで、日本列島の1,000分の1の面積と人口を有する東近江市には、多様な自然と歴史や文化があります。 東近江市では、市民がこの郷土に学び情緒豊かな人格を形成し、また、本市の情報を発信するため、多くの博物館を設置しています。
近江商人博物館では、 江戸時代から明治時代にかけて、天秤棒を肩に全国各地に行商し、三方よしの精神でやがて豪商へと立身出世した近江商人の歴史と文化を紹介しています。平成28年4月には中路融人記念館がオープン。湖国の原風景に心惹かれ、60余年もの間その風景を追い求め、描き続けた日本画家・中路融人の作品をご覧いただけます。 また、館周辺の東近江市五個荘金堂町には、近江商人屋敷など近江商人の本宅が点在し、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
他に、特徴的な活動を展開している博物館として「能登川博物館」と「西堀榮三郎記念探検の殿堂」があります。
能登川博物館は、「明治・大正時代」と「昭和40年代」のくらしの情景を再現した常設展示で民具等を展示するとともに、1~2ヶ月ごとに市域の自然や人々の暮らし、埋蔵文化財等を紹介する企画展を開催し、また、地域学芸員との協働で実施する観察会など、楽しみながら知識が豊かになるイベントを開催しています。市内小中学校との連携にも力を入れ、特に、小学3年生を対象とした「もっと知りたい東近江~昔のくらし体験~」では、民具サポーターと協力しながら博物館を使った授業を行っています。
西堀榮三郎記念探検の殿堂は、本市にゆかりのある科学者・探検家であり、日本南極地域観測隊で第一次越冬隊長をつとめた西堀榮三郎を記念して建設され、次の時代を担う若者たちに、体験活動を通して西堀の「探求心」「創意工夫」「新しい技術の試み」「異質の協力」を涵養しています。併せて、肖像絵画による近代日本の探検家たちの紹介や、チャレンジ精神に溢れた活動をしている個人・団体との連携展示により、探検的精神の振興を目指しています。平成30年3月には、西堀榮三郎記念室を「西堀邸の暖炉のある居間」を再現した展示空間に改修し、家族連れ等を対象に、簡単な実験や工作、ロボットのプログラミングが体験できるようになっています。
時:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休:月曜日(祝日を除く)、祝日翌日(土・日を除く)、年末年始
¥:大人300円、小中学生;150円
TEL:0748-48-7101 FAX:0748-48-7105
P:約60台
交:JR琵琶湖線「能登川駅」から近江鉄道バス「八日市駅行き」で「金堂」または「ぷらざ三方よし前」下車、徒歩15分/近江鉄道「五箇荘駅」下車、徒歩25分